アトピー性皮膚炎の症状と治療方法

アトピー性皮膚炎とは、赤ちゃん、つまり生まれて2〜6か月ころから、まず顔に湿潤性湿疹が生じ(乳児湿疹)、その湿疹がだんだん手足や胴体に広がる症状のものです。アトピー性皮膚炎は乳児では湿潤性湿疹であり、新生児に生じる脂漏性湿疹とは異なります。アトピー専門医に診察してもらってきちんと診断してもらうとよいです。アトピー性皮膚炎のかゆみのために乳児は特に、夜、安眠できなくなる場合もあります。アトピー性皮膚炎になる人は、アレルギー疾患にかかったことのある家族がいるケースが多いです。アトピー性皮膚炎の症状は年齢により異なります。乳児、0〜2歳ころは主に顔に限られますが、成長するにつれて前述のように全身に広がり、乾いたり湿潤化したりします。幼児や小学生の時期には、ひじやひざの裏のアトピー性皮膚炎は皮膚が厚くなります。しかし、中学校に入学するころまでには治る場合が多いです。もしもアトピー性皮膚炎が治癒しないで、成人しても続くケースは症状が重いです。

アトピー専門医|成人型アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は以前、子供の皮膚の病気であって、小学校低学年には大部分よくなると思われていました。ところがこのごろ、アトピー性皮膚炎が悪化したり慢性化したりする場合が多くなっています。アトピー専門医(長崎大学医学部皮膚科)によると、1967(昭和42)年には患者の年齢のピークが0から2歳(乳児)でしたが、1996(平成8)年には
成人患者が著しく増えました。アトピー性皮膚炎患者の年齢の変化は、皮膚の防御機能の劣化が原因の1つとしてあげられます。皮膚がバリア機能に障害をきたすと、水分が不足した状態になり、ダニや細菌等が皮膚に付いてアトピー性皮膚炎を起こしやすくなります。なぜ皮膚のバリア機能に異常が生じるかといえば、毎朝洗髪する“朝シャン”や毎日入浴することが原因の1つとして考えられています。アトピー性皮膚炎が疑われる場合は朝シャンや連日の入浴は控えたほうがいいでしょう。そして、早くアトピー専門医の診察を受けましょう。

アトピー専門医の探し方

アトピー専門医は、日本アレルギー学会など、アレルギーに関連する学会のサイトから
探すことができます。
また、病院検索サイトを利用してアトピー専門医を検索することができます。
社団法人日本アレルギー学会|専門医・指導医一覧(一般用)
http://www.jsaweb.jp/ninteilist_general/index.html
一般向けに認定施設検索。専門医・指導医一覧(一般用)を
都道府県単位で検索できます。
社団法人日本皮膚科学会|皮膚科専門医名簿一覧
http://www.dermatol.or.jp/member/senmoni/meibo/index.html
皮膚科専門医を都道府県単位で検索できます。
社団法人 日本小児科学会|小児科専門医概要
http://www.jpeds.or.jp/senmon-meibo-j.html
小児科専門医名一覧(PDFファイル)(2007.06.05現在)が掲載されています。
NPO法人 日本アレルギー友の会
http://www.allergy.gr.jp/
アレルギー性疾患の患者による患者のためのNPO法人です。
女優の松居一代さんは、かつて息子さんがアトピーに悩まされていたそうです。
一人で悩まず、アトピー専門医等に相談しましょう。

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